あの時、もう一つの道を選んでいたらどうなっていただろう。
必ず誰もが考えること。
幸せになっていたのだろうか、不幸になっていたのだろうか。
大体は考えるだけで終わるのだが、どうしても‘その時’に戻りもう一つの人生を見たいと思う人が存在する。
その人たちを迎える本屋があった。
創業110年にもなる古書店――記憶堂書店。
三代目店主の柊木龍臣は今日もまた記憶の本を手に取る。
「過去は変えられません。しかし、選ばなかったもう一つの人生を視ることは出来ます」
※アルファポリスにも掲載中