困惑の予言者
その他
完
0
- 作品番号
- 1142796
- 最終更新
- 2014/12/29
- 総文字数
- 6,695
- ページ数
- 10ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 954
- いいね数
- 0
「少年――下に何が見えるかね?」
かつて、「私」が出会った初老の男性は、
少年だった私にそう声をかけた。
彼との出会いが、私をこの世に留め、
私を今の地位へと導いた。
そして、今度は私が「彼」となって、かつての私、
少年の前に立つ。
「少年――下に何が見えるかね?」
だけど、少年の反応は……。
■□■ メモ ■□■
2014年12月8日~12月8日
※ 読み切り短編です ※
Aggregate ~「言葉」を伝えるHP~ に掲載
して頂いていた物を手直しして公開しています。
この作品の感想ノート
涼川 凛さん、こんにちは! 素敵な感想をありがとうございました!! お粗末なんて、とんでもありませんっ!!(〃▽〃)
そうなんですよね。死を選ぼうとしている人の心は、そう簡単に誰かの言葉で気持ちが変わるようなものではないと思います。過去の「私」は、少年だった自分がなぜ彼の言葉を受け入れたのか、きっともう覚えていないのでしょうね。
現在の「少年」が仮に生を選んで成功し、在りし日の自分である新たな「少年」を見つけたとしても声はかけないかも知れない。私もそう思います。
この話は過去の自分に出会って過去に干渉し続けるループの話ではなく、螺旋状に少しずつずれて別の未来へと進んでいく話です。と言うことは、現在の少年はきっと別の未来を見つけ、別の選択をするのだろうなと漠然とですが思います。
引き込まれるお話、好きですとのお言葉、本当に嬉しかったです!!
若干(というかかなり?)堅苦しいですが、また同様の書き口の小説も書いていきたいなぁと思ってしまいました。(*^-^*)ゞ
改めまして、本当にありがとうございました!
こんにちは。(o^−^o)
世にも奇妙な物語風でしたね。
「少年」と「私」の関係は、死を止める者と止められる者。
人生の中で永遠にそれを繰り返していく。
でもいつか「私」は、それを止める時がくるのではないでしょうか。
少年の背中が「私」だと気付いたとき、その時の心情も思い出します。
絶望にうちひしがれて死を選ぶ人の心は鬱鬱としており、いくら後に成功すると言われても、そう簡単に浮上するものではないと思うんです。成功に酔しれて傲り高ぶった「私」の言葉は届かないと気付き、ふと、声をかけるのをやめて通り過ぎる日がくるのではないか。
もしも、自分が生きるべき人ならば、「私」ではなく「他人」に救われるのではないか。運命とはそういうものではないか。
何度も繰り返すうち、いつか「私」はそれを悟る日がくるのか。そんな風に思えた話でした。
お粗末な感想ですみません(^^;)(;^^)
とても引き込まれるお話でした。私は好きです。
エステル★さん、再度のコメントありがとうございました!
少年に、死のうとまで思うだけの何かがあったのは間違いないですよね。
そんな追い詰められた精神状態なのに、何も知らない(と少年は思っている)初老の男性から上から目線で声をかけられ、少年は怒りを抱き爆発した。これが、あのシーンです。
最後、立派な風体の初老の男性が、泣きながら跪き自分に追いすがるのを見て、少年は呆然としていました。追い詰められた彼に吹いた一陣の風だと思います。これで目が覚めていると良いなと思います。
いつもいつも、丁寧に読み込んでくださり、本当にありがとうございます!
エステル★さんの感想を読ませていただくと、もっともっと精進して、よりよい作品を書きたいと思わされます。
「13年目の……」へのコメントも楽しみにお待ちしております。(#^_^#)
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