―もっと、刺激的な恋を。―

17歳･･･高校2年生の私は夢の中で不思議な女の子と出会った。 現実では会ったことのないその不思議な女の子は、大人になる直前の時期で色々なしがらみにもがき、苦しんでいた私の心を満たしてくれる存在だった。

『僕には忘れられない大切な人がいる』 『だから彼女に会ってくるよ』 『もう君は独りぼっちじゃないんだ』 『これからもこはねの幸せを願っているよ』 そう綴られて、残りのページはもう何も書かれていなかった。 頬に熱いものが伝ってきた。 いつかは知るべき事だったのだろう。 もう、2度と、私と彼が巡り会うことはないのだと。