―もっと、刺激的な恋を。―

はじめから、分かっていたのかもしれない。 君と君の夢に、私は同時に恋に落ちたのだから。 君と出会って、半年。 君は隣の高校に通う同い年の男の子。 背が高くて、いつもギターをかついでいた。 きっと、素敵な唄を歌うだろうなあと思った。 君のことなんて、知らないし、君の描く夢も、君の送る日常も、君の声も、君の笑 顔も、何も何も知らないんだけど、それでも私は恋に落ちた。 君の存在と、君の大切そうにギターをかかえる姿に。