志筑芽衣さんのレビュー一覧
得体の知れない不気味なストーカーからの手紙……それは、桜の誕生日へのカウントダウン その数字が『０』を刻む時、彼女の身に何が起こるのか……そして、彼女の持つ秘密とは？ 最初っからドキドキしっぱなしですが、いい意味で読者の期待を裏切る展開に、読む手が止まらず、最後まで一気にページを捲ってしまいます 登場人物の心理描写も丁寧で、思わずストーリーにドップリ入り込んでしまいました たった52ページなのに、長編作品を読んだような読み応え！ 絶対おすすめのサスペンスです！！
家族のカタチは数あれど、こんな家族は見たことないっ！ あの、コメディジャンルの最高峰『松嶋家』シリーズが、サスペンスになって登場です！ さすがに抜群の笑いのエッセンスが随所に散りばめられていて、どこを切っても笑えます！そして、今回はそこにサスペンス要素も加わり、更にさら～に、奥深い展開に…… シリーズでは、存在感抜群の脇役だったホモ男が、ホモ男改め茂男として、普通（？）キャラなのにも何故か笑えてしまいます、彼の苦悩は？家族はどうなるの？目の離せない展開にドキドキですよ 大好きな侑里亜さんの新ジャンル“ペンディ”から目が離せない！！ 絶対、おすすめです
誰もが望む“幸せ”な生活 でも、それってどこにあるのだろう？ そんなことをしみじみと考えさせ、気付かせてくれる物語です とてもロマンティストで素敵だと思っていた夫との結婚も、二年もすれば平凡な生活になってしまう そんな時に突然やってきた同窓会の知らせ、そこで久々に昔大好きだった彼と再会するのですが…… 揺れ動く主人公の気持ちがとても丁寧に描かれていて思わず共感してしまったり、母親の経験値が物語る温かい言葉に納得したり、最後に見つけた“愛のカタチ”に涙したり たくさんの愛が詰まった心温まる作品 おすすめです！！
10年前にある事件で双子の姉・陽子を亡くしてしまった妹の月子は、その曖昧な自分の記憶を辿るべく、事件の真相へと足を踏み入れるのですが…… “こっくりさん”から始まった、あの日の事件……その真相に一歩、また一歩と近づくたび、緊張感は高まり、ページを捲る手が震えました 姉を殺した犯人は？その予想外の答えは衝撃です 期待を次々と裏切るドキドキの展開が、短編なのにしっかりとした読後の満足感を与えてくれます 絶対おすすめのサスペンスです！
この結末を誰が予想できたでしょう 女の執念と、手段も選ばぬ強かさと、一途な愛がここにはあります 幸せの形はひとそれぞれ、主人公の彼女が選んだ幸せの形は、あなたの期待もきっと裏切ってくれることでしょう 最後に待ち受ける、背筋がゾクリとする感覚は、短編とは思わせない読み応えを残りしてくれます おすすめの作品です！ぜひ！！
神を追い求めてしまうのは何故だろう？ 1,000ページを超える超大作シリーズ完結編なのに、神の魅力にとりつかれてしまった今、その世界に終わりなどなく無限大のようにも感じるのです ケータイ小説の世界にはかつてないほどグレーな職業のヒーローは、腕節はとにかく強い！そして、その心はどこまでもピュアで･･･まだまだ未完成の神が魅せる可能性に、読者は引きずり込まれずにはいられないのです 今回も様々な観点から社会問題にメスを入れ、過酷な難題に、彼らしい解決を見出します そこでまた一歩大きく成長を遂げていく神を、もっともっと見ていたいと思うのは私だけではないはず 是非シリーズ通して読んでみてください 本当におすすめの作品です！！！
自分が愛した男と自分を愛してくれる男、二人の間で揺れ動く主人公の心境が、とても丁寧にリアルに描かれていて、まるで主人公になったようにドキドキしてしまいます 誰もが幸せになりたくて、自分の安らげる居場所を求めて彷徨って･･･でも、時に下される決断は残酷でもあり、冷たいものでもあり、そんな狭間で揺れ動く三人の気持ちに胸を揺さぶられました 切ない心情と美しい雨の情景に涙したり、本当の愛に心が熱くなったり それぞれの幸せのかたちに涙が溢れて止まらない、珠玉の一作！おすすめです
とにかくテンポがよくって、ページを繰る手が止まりません！ 年下の彼氏、それだけでなんだかドキドキする響きですが、もう翼くんが可愛くて可愛くて！！ 好きって気持ちを真っ直ぐ表現できて、一途で、でも男の子らしくプライドもあって、時には逞しくて…こんな中学生なら、ってよからぬ妄想をしてしまいます…ふふふ それにヤキモチなんか焼かれた日にゃ～、もうたまりませんよ！！ 素直に恋っていいなって思わせてくれる、とぉ～っても素敵な作品です♪ 今恋してるひとも、ご無沙汰の人も、とにかく二人のラブラブっぷりにニヤニヤしちゃいましょう＾＾あぁ～しあわせ！
八年前に兄を亡くした高３の巧は、ある夏の夜に不思議な少女に出会います 大好きな兄に思いを馳せ、兄のバイク、友、その足跡を辿る巧は、次第にその少女に心惹かれていくのですが、その先に待ち受けるのは、とても切ない現実で… 巧の兄への思い、巧・准・ぺいちゃんの友情、少女との淡く切ない恋、たくさんの青春が温かい周り人々とも絡み合いとても優しく描かれています 兄の残した優しい記憶の中で、巧が相手を思いやり次第に成長していく姿は、とても爽やかに心に沁みることでしょう とても素敵な作品！おすすめです
読み終えた今も、脳が痺れて、心が震えて、その余韻が止みません。 日本とカナダ、現在と過去、そんな複雑に交錯する壮大な世界の中で、紡ぎ出される物語は情熱と愛情がたっぷりこもってて、作者さんのメッセージがビシビシと胸に突き刺さります。 妹への、兄への、大切な人へ、友への、そして音楽への激しくも深く切ない想いに、いつの間にかストーリーに夢中になり飲み込まれてしまいますよ。 前作の『EVERYDAY MUSIC』に引き続き、本作でもエネルギッシュな音の世界は健在で、ライブシーンを読んでは、まるで自分がその会場にいるかのような、武者震いするような感覚！ キャラがみんな生き生きしていて、その場面の巧みな描写とあいまって、とてもリアルに脳内にイメージが沸いてきます。本当にスゴイんですってば。 『NO HEROES』の本当の意味がわかった時、自分も少し強くなれたような気がしました＾＾
かなりモテモテの女子高生・その周りを囲むイケメン男性陣、また、ありがちなラブストーリーかと思いきや・・・ そんな浅はかな期待はすぐに裏切られます。予想を遥かに超えるストーリー展開には引き込まれずにはいられません。主人公と謎の男の出会いから、少しずつ謎が解けるたびに、もう鳥肌ものです。 ページ数は多いですが、魅力的な登場人物のおかげで、ページが進むごとに感情移入度が増して、一気に読み進んでしまうことでしょう。気づけば「えっ、もう終わり？」という具合です。 Keyとなる歌の意味や題名の『synchronize love』の意味がわかった時の脳が覚醒する感覚を是非、あなた自身で味わってください。作品から溢れる様々な愛のかたちにも心が満たされます。読み応え満点の作品です。