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一崇 百合
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底辺会にて。

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都会は空気が不味いと言うが、それは私にとっても例外はないようだ。 田舎から上京してきたのは既に3年も前の事だが、即日思ったのは空気が重い。 重量感のある都会の酸素は何とも喉越しが悪く、空気清浄機でも購入しようかと真剣に検討した程だ。 そんな私も何とか3年この都心部で生活を続けてきたが、やはり合わないという事で都心からやや離れた場所に住まいを確保することになった。 軟弱な。と思うなら思うがいい。 「私のような物書きを職とした者は結構敏感なのだ。仕方のないこと、やむを得ずということだ」などと都合の良い理由を自身に言い聞かせているのだから軟弱なのだろう。 とにもかくにも私は仕事上この東京からあまり離れるわけには行かないので、やはり都内で物件を探すのだがこれまた難航。 上京した時は不動産屋の言われるがままに決めたせいかここまで理想の住まい探しが難航するとは迂闊であった。 そういうわけで私は不動産屋と14件目の物件を見に来ているわけだが此処も何だかしっくりこない。 私が間取りやベランダから外観を眺めている最中も隣の不動産屋は横目で絶えず私を一瞥して反応を気にしている。 もういい加減にしてくれと言われても可笑しくはない。いや、むしろ言ってもらって構わないとさえ私は思う。良い物件は幾度となく紹介してもらったし、正直不満がある物件の方が少なかった。 その上私の資金面も配慮してくれた。優良な不動産屋であると表彰したくなる程だ。 だがこの我が儘な変人は間取りや金銭に文句を言うわけでもなく、ただ何か違うというだけで一向に駄々をこね回している。 私は目の前のまだ若い青年の心情を想像してみたがあまりに辛いだろうと何とも言い難い気持ちになった。 青年が私の視線に気づき、瞳を輝かせて私に近寄ってくる。その表情からは期待が感じられるがきっと私が青年をジッと見つめていたからであろう。 「どうされましたでしょう。有村様」 どうしたものか。この状況で今私が考える台詞はあまりに不適切すぎるがどうか... 「...他の違う物件をまたお願いします」

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