―もっと、刺激的な恋を。―

初めて君と隣の席になって、 初めてたくさん話した。 初めて明日が早く来いと毎日思って、 初めて本気で好きになった。 この隣の席っていう、 近くて遠い距離。 じりじり焦がれるこの思いは初めての熱い恋情。 あぁ、どうか離れないでいて。

うちの近くに自販機がある。 売り切れのはやい自販機。 そこを利用する人が多いんじゃなくて、 そこを利用する回数が多い人がいるんだ。 まさか好きな人が自販機きっかけに出会うと思ってなかったよ。 甘酸っぱいりんごジュースが売り切れになる。

嫌いなはずなのに、 仲はあんまり良くなかったはずなのに、 好きだって認めたくないし、好きになんかなりたくなかったのに 好きになってしまった憎たらしいような、でも好きなきみ きみは私のこと好きじゃないし 考えてないと思うけど 私はずっと考えちゃってるんだ。 考えたくなくても 頭の中はきみでいっぱい。 私を好きじゃないきみでいっぱいなんだ。 頭の中では両思いなんて 甘いこと考えちゃってるけど 絶対叶わないから、 だから 今の隣の席ポジションで。 今の結構仲のいい女子みたいなポジションを持続させてよ 頭の中ではそれ以上を望んじゃってるけど 好きな人もいないみたいだし つきあってる人もいないから いい状況なのかなとか思ってるけど 進展は期待できないから 甘い考えをなくすの。 甘い考えなんかあったら 叶わなかったときつらいから。 私はずるいんだ。

告白は相手から 部活はバスケ部 勉強とスポーツ、どっちも完璧な人。 これが私の理想だったんだけどな。 いつからか君を目で追ってしまう私がいたよ。 野球部の君と、吹部の私。 この想い、音とともに届いてくれないかなー・・・？