好きな人が死んだ。 君は恋人と言うには遠く、友達と言うには近い存在だった。 後から聞いた。 「両想いだった」と。 今更遅い、後悔しても。 もう一度戻れたら。 『ねえ…大好き』

『俺のこと好きなんじゃねぇの?』 そんな発言をするあいつはヤンキーだった。 『ヤンキーなんて嫌い…だよ…っ!』 喧嘩なんて怖いし、怪我だらけで痛そうだもん。 『ヤンキーじゃなくて…俺のことは好きだろ?』 『…好き…かも』 喧嘩をするのは強いから。 怪我をするのは弱いから。 そんなあいつは強い。