―もっと、刺激的な恋を。―

　　 “小学校の時 　　　　遠足でね 　出席番号おんなじ男と 　 手を繋いだんだ 　　　　それ以来 　 　 男の子の手なんてね 　 君とこうして 　 繋ぐまで 　触った事なかったんだ 　　　　　ねえ、 　男の子の手って、、 　　いつの間に 　　　こんなに 　　　　大きくなの？” 私はナス夫の手を引いて 腫れぼったい 下くちびるに キスをした。 　それは夕日が眩しい 　 冬の駅の喫煙所。 　　　初恋の味。 　マフラーに染みる 　　　君のにおい。

“小学校の時 遠足でね 出席番号おんなじ男と 手を繋いだんだけど、 それ以来 男の子の手なんてね 君とこうして 繋ぐまで 触った事なかったんだ ねえ、 男の子の手って、、 いつの間に こんなに大きくなるの？” 私はナス夫の手を引いて 腫れぼったい 下くちびるに キスをした。 それは夕日が眩しい 冬の駅の喫煙所。 初恋の味。 マフラーに染みるにおい。