君と出会った海岸で、眩しく愛しいものを見つけた。
海も、名前も、この季節も、みんなみんな。
夏が好きだ。
ナツが好きだ。
あの日からずっと、変わることなく君を追い続けた三年間が。
君と離れていた日々ですらも、想いを繋げたかけがえのない時間が。
走れ 走れ
きっとまだ間に合う
最後にもう一度、君に伝えたいことがある。
最後にもう一度、目に焼き付けたい夏がある。
***
主人公たちと一緒に、ひと夏を過ごしているような気分。
じりじりと照り付ける日差し。キラキラと光を反射する海の青。砂の感触に、潮の香りまで。
目を暝れば、瞼の裏に鮮明に蘇ってくる。
そんな夏の描写に、どうしようもなく惹かれました。
登場人物もみんな魅力的です。
爽やかでちょっと切ない、素敵な夏の恋のお話。
ぜひ読んでみてください。