―もっと、刺激的な恋を。―

屋上で君と俺の２人きり。 主人公が死んじゃうってお決まりのラスト あれね、実は秘密があってさ あたしが自殺しようとした回数が 物語が完結を迎えた回数なんだ 君の声がどこか遠くぼんやりと、なのにいつまでも頭の中で響く。 空が赤かった。 風が気持ち良かった。 彼女は笑っていた。 寂しそうだった。 とても 綺麗だった。

公園で２人。 ぽつりと話し始めた。 友達の彼氏。 初めて人に話すこと。 『この先のこと、って考えたことあるでしょ？』 『どこまで考えたことある？』 ―私の終わりは好きな人がいなくなるところで終わるの。