―もっと、刺激的な恋を。―

わかってる。あなたを好きにならなければこんなに苦しくなかったって。 でもさ、大好きなんだ。 どんなに嫌いになろうと思ったってなれない。 なれるわけないでしょ？ あなたのその肩書に何度切なくなっただろう。 何度同級生だったらって思ったことだろう。何度同い年だったらって思っただろう。 でも、逆に嫌いになろうと思えば思うほど、自分の気持ちから逃げようとすればするほど、あなたのことが好きになるんだ。 ―――大好き・・・

気づいてほしい。 でも、気づかれてはいけない。 伝えたい。 だけど、伝えることは許されない。 ――大好き．．． 柊那央（ひいらぎなお）中学一年生。 稲垣和馬（いながきかずま）25歳。国語教師。