ＳＮＳ「Ｔｗｉｔｔｅｒ」には、以前、ツイート数に１４０字という制限がありました。漢字を多用する日本では、この字数の制限は、俳句や和歌を嗜む日本人には馴染み易い字数でしょう。英語の場合には、試してみた方々ならご存知のように、思うことの何分の一も書かない中に忽ち１４０字になってしまいます。数年前、あるブログサイトの同好の士の間で一寸した話題になり、１４０字小説に挑戦してみたことがありました。単なる思いつきの断片にしかなりませんが、掌篇を書く時の題材になるのに気づきました。僅か１２０篇の１４０字小説ですが、読み返してみると結構おもしろいと気づきました……自己満足にすぎませんが。

気紛れに書いた「１４０字小説」を拡張、再構築し、１篇あたり４００字詰め原稿用紙５，６枚程度の、超短編（ショートショート）に仕上げました。当該作品集には、合計１１篇の超短編を収録してあります。タイトルからそれとなく想像できそうな単純な構成で、電車待ちの合間にも読めるほどの手軽な内容です。