2024年2月発売の単行本(野いちご)
十年間の記憶が消えるとき、最後に想うのは誰の記憶…?
僕たちの幸せな記憶喪失
[原題]僕たちの幸せな記憶喪失
イラストレーター:雪森寧々
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- あらすじ
- 「君たちが食べた学食に、記憶削除の脳薬が混ぜられていた」
卒業を間近にひかえた高3の深青は、担任からそう告げられた。10年間の記憶が、1ヶ月後に消えてしまうのだという。とっさに深青の頭をよぎったのは、あの罪悪感から逃れて、別の人生を歩めるかもしれない…という思いだった。そしてざわめく教室の中、たったひとり静寂をたもっていたのは、クラスメイトの映。端正な顔立ちで成績も優秀、非の打ち所がないけれど他人をよせつけない…そんな彼もまた、人生から逃れたい理由を持っていた。ふたりは「卒業アルバム委員」としてまじわることになるけど…。記憶と青春を巡る、純愛ストーリー。
- 著者コメント
- こんにちは、春田モカです。この度『僕たちの幸せな記憶喪失』を単行本として発売して頂くことになりました。本作では、集団記憶喪失になった六人の高校生を描いております。忘れたい過去、忘れたくない過去とどう向き合っていくのか。6人が出した最後の答えを見届けて頂けましたら幸いです。雪森先生の美しい装丁もぜひ生で見てください。