2023年2月発売の単行本(野いちご)
君がいるから生きたいと思えた
大嫌いな世界にさよならを
[原題]誰も彼も消えたがっている
イラストレーター:萩森じあ
- あらすじ
- 高校生の絃(いと)は、数年前から突然、他人の頭上にあるマークが見えるようになる。嫌なことがあるとそのマークが点灯し、「消えたい」という願いがわかるのだった。過去にそのマークのせいで友人に拒絶され、他人と関わることが億劫になっていた絃。そんなある時、マークが全く見えないクラスメイト・佳乃(かの)に出会う。常にポジティブな佳乃のことをはじめは疑っていた絃だけれど、佳乃はどんなときも明るく前向き。そんな彼女と過ごすうち、絃は人と向き合うことに少しずつ前向きになっていく。しかし、彼女はじつは悲しい秘密を抱えていて…。「君には生きていてほしい。そのままの君と一緒にいたいんだ」生きることにまっすぐなふたりが紡ぐ、感動の物語。
- 著者コメント
- こんにちは、音はつきです。この度、『大嫌いな世界にさよならを』を刊行していただくこととなりました。見たくないものが見えてしまう絃と、誰よりも明るく毎日を生きる佳乃のお話です。萩森じあさんが描いてくださったまっすぐな瞳が印象的な表紙と共に、楽しんでもらえたら嬉しいです。読み終えたらぜひもう一度、タイトルに想いを馳せてみてください。「生きる」ことと真正面から向き合っているふたりの光が、みなさんの心に少しでも届きますように。