―もっと、刺激的な恋を。―

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あらすじ

「いつ死んでもいいって、思ってたんだ」――双子の弟を事故で失って以来、自分を責め、心を閉ざしてきた小枝。高校の終業式のあと、大嫌いな街から逃げるように北海道の祖母の家へやってきた。そこで出逢ったのは“氷霰症候群（アイスヘイルシンドローム）”という奇病を患った同い年の俚斗。彼の体温は氷のように冷たく、触れた人を傷つけてしまうのだという。果てしない孤独を抱える彼から、小枝は優しい温もりをもらい、深く傷ついた心は徐々に癒えていく。しかしそんな中、彼の命の期限が迫っていることを知ってしまい――。悲しみの中で出逢ったふたりの、奇跡のような恋物語。

著者コメント

このたび『降りやまない雪は、君の心に似ている。』が新装版として発売します。逃げるように北海道の祖母の家に向かった主人公の小枝。そこで“とある秘密”を抱えた男の子と出逢います。触れたいけれど触れることが許されないふたりの恋の結末を見届けていただけたら嬉しいです。三湊かおり先生が描いてくださった素敵なカバーイラストが目印ですので、どうぞよろしくお願いいたします！