もしかしたら……
わたしは、大きな間違いを犯してた?
わたしが動かなくてもーー
颯真の周りの子が動けば、わたしの居場所は簡単に変わる。
颯真に彼女ができたら、彼に一番近い女の子は、わたしじゃなくなる。
そうしたら、今までの関係は壊れる。
だったら、わたしが今まで知られたくないと動かなかったのは、無意味だったの?
「明里。
これで全部だよ~。
あとは、ホッチキスだけ!」
「あ、ありがとう……」
ふと悠里の手元を見ると、以前赤く腫れていた手は、すっかり綺麗になっていて。
「手……、綺麗になったね。」
「手?」
「やけどのあと。」
あぁ、と、悠里は手の甲をさする。
「すぐに冷やしてくれたから、跡も残らなかった。
颯真くんのおかげかなぁ……」
そう微笑む悠里に、わたしは勝手に口が開いて。
「悠里は…………
颯真が好き?」
