不器用恋愛~好きな人は幼なじみ~





ーーーーー…………




「えー……

今日の日直は……っと。」




ある初夏の日の放課後。




黒板の方へ振り返り、日直の名前を確認する先生。




そんな先生の真ん前にある教壇の上に、明らかに大量のプリントが積まれている。




放課後は誰もがみんな、すぐにでもプライベート時間に変えたいはず。




だからこそ、みんなせかせかと教科書類を鞄の中に詰め込んでいく。




わたしだってその中の一人だけどーー




ここは、腹をくくるしかないみたい。




「日直はーー榎村か。」




そう言って、ちょいちょいとわたしを手招く。




「なんですか。
聞きたくないですけど。」




「お前、それが担任に対する態度か。
小生意気。」




それでもにやっと担任は笑うと、
もう一セットのプリントを教壇の上に出す。




「まだあるの!?」



「安心しろ。これで最後だ。」