不器用恋愛~好きな人は幼なじみ~




「顔、赤いけど。
熱?」




そう言って、颯真は手の甲を頬に当てた。




「へ、平気…!!
お風呂から上がったばっかりだから、まだ体が火照ってるの。」




颯真の手を何気なく振り払って、1歩下がって距離をとる。




「ふーん……。

つか、お前、さっきみたいな意地っ張りな言葉言うのやめろよ。」




「えぇ?」




「俺は、お前に優しくしてるつもり。
お前とは、幼い頃からの付き合いで。
その点では、お前は他の友達とは少し違う。」




「…………」




「だから、俺が示したい優しさが、お前に届いてないとしたらショックなんだよ。」





わかってるよ。




颯真が優しいことくらい。




ただそれを、素直に口にできるほどーー




颯真の前でのわたしは、可愛い女の子じゃないんだよ。





「あと……もうひとつ。」




「……もうひとつ?」