不器用恋愛~好きな人は幼なじみ~




思わず、ベッドの上で正座する。




……変なの。気持ちを自覚してからは、颯真と電話をするときはこの姿勢になった。



それまではーー




あぐらをかいたり寝そべりながら、話だってできていたのに。




「ーー…もしもし?」




数コールの後に電話にでると、
颯真の背後からは車の音が聞こえてくる。




「明里。今どこ?」




「今?家だけど……」




「やっと帰ったのかよ。
今、家の外にいる。ちょっと出てきて。」




……えっ!?



家の外!?



咄嗟にベットから下り、カーテンを開けて下を見ると、塀にもたれながらこっちを見上げる颯真がいた。




わたしの部屋は2階だけど、颯真の姿はよく見える。




それを知ってか、颯真をすぐに電話を切り、指を下に向け、ジェスチャーをする。




“早く下りてこい"




そんな言葉が聞こえた気がして、わたしはすぐに階段をかけ下りて玄関を出た。