不器用恋愛~好きな人は幼なじみ~




一瞬、わたしの右手が動きを止めた。



"幼馴染み"



そう言われるのは今に始まったことじゃないのに、なんだか痛い。



その響きを……



もうこれ以上聞きたくないくらい。



その気持ちを隠すように、片付けのスピードを上げた。



「う、うん。そうだよ!
ていうか、腐れ縁…みたいな?」



「そっか。
…じゃぁ2人は、なんでもないんだよね?」



「……え?」



"なんでもない"?



その表現の仕方に、違和感をもって。



お皿から悠里の方に目を向けると、
どこか真剣な表情で、わたしを見ていた。



そして……女の子の目。



(……あ。これはーー)



やばい。



「颯真君ってさ……いい人だよね。」