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「ごめんね明里ちゃん。
カレーの残り、作ってくれたんだよね?」
悠里ちゃんがそう声をかけてくれたのは、食べ終わった食器を片付ける頃。
手に巻かれた包帯は、なんだか痛々しくて。
よっぽど強く当ててしまったんだと思う。
「ううん!いいよ!
それより手、平気?」
「……うん。
颯真君がね、冷やすのついててくれて、包帯もしてくれて。もうすっかり痛み引いたよ。」
「……そっか。よかったね!」
悠里ちゃんは何の他意もない。
だからわたしがイライラするのは間違ってる。
ヤキモチをやくのは……間違ってる。
「というか、ちゃん付けやめない?
これから1年間同じなんだし、明里でいいよ。」
「そう?じゃぁ明里って呼ぶね。
あたしのことも、悠里でいいよ!」
テーブルの上に並んだ食べ終わったカレー皿を片す。
切った左手の指先は当たったら痛いから……
主に右手しか使えない。
「ねぇ。明里ってさ。」
「ん?」
「颯真君と幼馴染みなんだよね?」
