ーーーー……… 「まーた朝から盛大に言い合いしてさぁ。 ねぇ、明里は何がしたいの? 颯真君に嫌われたいの? ねぇ。ねぇ。」 昼食時。 親友の花井佐奈-ハナイ サナ-は私の隣に座ると ベシベシと私の頬を叩いてくる。 ……痛い。 「べつにそういうわけじゃないんだけどっ…」 「けど?」 「だってあいつが悪いんじゃん!! 男にモテないとか言うから…!!」 「それがなに? 一番モテたい人相手に喧嘩ふってどうすんのよ。」