「これ、笑わせてもらったお礼。やるよ」




そういいながら渡してきたのは、さっき自販機で買っていたジュース。





『え??あ、あの助けてもらった上にここまでしていただかなくても』





「別にいいってあんなの助けたうちにはいんねーだろ」





いや、でも……。と引き下がらない私に彼は優しい笑みを浮かべて





「別にいいって。今度は一人で通り抜けれるように頑張れよチビちゃん」





と捨て台詞を残して私の帰り道とは反対方向の道を歩き始めた。