「もう行っちゃったのかと思ってたよ」


「もう行くつもりだから最後にちゃんと話しとこう。と思ってさ」


「うん」


「俺はお前が好きだ」


「うん」


「だからこそ幸せになってほしいと思ってる」


「うん」


「俺の代わりは見つかったみたいだから
そいつと幸せになれよ」


「う…ん…」


自分でそう言うと涙が頬を濡らす


「泣くなよ」

隆人はそういって私の右頬に手を添えて

優しくキスをしてくれる

「じゃあ俺はもう行くから

幸せになれよ」


零くんを待ってた時にもそういってくれた
隆人は優しすぎる


私は隆人が見えなくなるまで隆人の背中に手をふっていた