「…どうする?」


私は隣に居た
沙夜(サヨ)を横目でチラッと見る。


沙夜とは大学に入ってから
仲良くなり、以来ほぼ毎日
一緒に遊び歩いている女友達だ。



「暇だしいいんじゃない?」



沙夜の返事は即答だった。



沙夜のタイプは私の
好きなタイプとは全く異なり、
黒肌で髭を生やした筋肉質な
いわゆるワイルド系の男性。




剛貴の隣にいた男を見て、私は納得した。