剛貴(コウキ)との出逢いは 三年前、地元の夏祭りで ナンパされたことがキッカケだった。 猫っ毛の茶色い髪の毛 切れ長の色素が薄い瞳 スッと通った鼻筋に笑った時の 八重歯が印象的で、不覚にも私は 一瞬で彼に心を奪われてしまった。 当時22歳、大学生だった私は まだまだ遊びたい盛りで、朝帰りをしては 単位を落とさない程度に寝ないで学校に通う毎日。 今思えばタフ過ぎた自分に 苦笑いしちゃうけど、あの頃は そんな毎日が普通で楽しかった。