「・・・そうだね、あたし頑張ってみるよ!」

「うん、頑張れ!応援してるから!!」

「ありがとう」


でも少しは後押ししてあげよう

休み時間に少しだけ悠介くんと話をして



「あれ、なんか校門の方に女子がたくさんいるよ」

「?」

「ほら、あそこ」

「んー?あ、ほんとだ」

「あれ、女子に囲まれてるのってうちのクラスにいる人じゃない?」


「え?」



そこを見ると確かに同じクラスの恭弥が女子に囲まれているのが見えた

あー良かった

一緒に登校しなくて

そんなことしてたらきっと女子の皆さんに白い目で見られるところだったよ

あぶない、あぶない



「はやく教室行こう、香奈」

「それもそうね」


恭弥の横をサッと通り過ぎる

後ろからなんだか睨まれているような気がするが放っておこう





そんなこんなで教室へたどり着き
なにごともなく授業を受けたのだった