電車から降りたあと

私はうまいこと恭弥から離れ

車で見えなくなった隙に

大通りから住宅街の道へと

逃げ込んだ


「おーーい!!愛花〜!!」


歩いていると後ろから香奈の声が聞こえたので振り返ると

どこかの家から出てくるところだった


「あれ?香奈??」

「おはよー、愛花。どうしたの?」

「もしかしてあの家が香奈の家?」


私はさっき香奈が出てきた家を指差した


「そうだよ」

「え!?」

「あれ私の家だよ、それがどうかしたの?」

「いや、学校から近いな〜と思って」

「そう?そうでもないよ??

ほら、あれ悠の家」


そういって香奈の家から少し離れたところにある庭の広い家を指差した


「近っ!!
てことは二人は小さい頃からの知り合い??」

「ちがうよ」