「ど、どうしたの?」
困惑の表情で私に問いかける香奈
「い、いた。踏んだ」
「うん?ちょっと落ち着こうか...」
香奈の頭の上にはさらにクエスチョンマークが増える
そんなやり取りをしていると恭弥が私のサンダルを持って戻ってきた
「どうしたんだ?」
悠介くんが苦笑いを浮かべながら聞くと
「折り返し地点を過ぎたところで
蛾がいたから走ってきたら
愛がGを踏みつけて今に至る」
そう冷静にさっき起こったことを手短に話した
そして大丈夫か?と恭弥がサンダルを持って近づいてきたので
「そのサンダルをもって私に近づくな」
と、いうと
「はいはい。
ちょっとこのサンダル念入りに洗ってくるから愛のことよろしく」
と、''念入りに''のところを強調してサンダルを洗いに行った
自分のサンダルなのに
恭弥に洗わせにいってしまったことに対して
多少罪悪感を覚えるが
すぐに自分にそんなこと出来るわけがない
という結論にたどり着き
うん、あいつはこんなことぐらいにしか
使えないからな
などと失礼なことを考えていた
