佳奈美ーsideー



「坂崎!おい坂崎!」


先生の声ではっと我に返る。


「坂崎!ボケッとするな!ここわかるか?」


昨日の告白のことを考えていて授業なんて聞いていなかった。


「うぅ……奈々ー」


泣きそうになりながら奈々の方を見ると爆睡していた。


「もういい。おい!赤松!」


爆睡していた奈々を起こして私がわからなかったとこを当てる先生。


「tan60°です」

「正解だ。」
さすが頭いい奈々。
寝ていても答えられるんだ。