大好きな君へ

「今日ってさ、祐希と一緒じゃなかったの?」



やっぱり友達だから知ってるんだ。


「そう、ですけど……」


「やっぱり!どうだった?」


「えと……なにが?」


「………デート?」


なんで疑問形?

「楽しかったですよ」

私は素っ気なく返す。


別に山田隼人のイメージは黒から白に変わっただけで苦手なのに代わりはない。