翌日、事務所に行くと、学が嬉しそうに仕事をしていた。


親とうまくいったのかな。


と思っていたら、休憩中、お茶請けのクッキーを1つつまんで眺めてぽそっと呟いた。


「黒髪ポニーテールにセーラー服って最強だよね」


その場がしんっと静まり返り、みんなが学を見る。


思わず床に落としてしまったクッキーを拾い、言う。


「何に目覚めたのかは知らないけど、あたしたちまで巻き込まないでよ。インタビューでニュースに出るのだけは勘弁」


「めざっ……違うよ!?っていうかオレ罪犯す前提!?」


「ていうか、黒髪セーラー服って、潤佳ちゃんがポニーテールにしたら学のストライクゾーンに入るってこと?やめてよ危険。あたしの潤佳ちゃんを汚さないで」


隣にいる潤佳ちゃんを抱きしめる。


「けがっ……!?違うよ!?」