それから1時間ほど会話をして、店の前でお父さんとお母さんと別れた。
連絡先を交換したから、これでいつでも会いに行ける。
へへ、と笑って帰ろうと駅に向かおうとした時、「あのっ」と声をかけられた。
何かと思って振り向くと、学校の制服だろうか、セーラー服を着た女子高生くらいの女の子が立っている。
よく見ると、さっき居心地悪そうにしてたオレを心配してくれたカフェの店員さんだ。
「オレ?」
周りを見渡して、一応確認する。
「そうですっ」
その子は近寄ってくると、ずいっと何かを差し出して頭を下げた。
その拍子に、高い位置で結んであったポニーテールが揺れた。

