宮間探偵事務所事件ファイル 5




注文したものが揃うと、中川さんが恐る恐るといった感じで口を開く。


「小泉さんはご両親の事、何か覚えているかい?」


「んー……全然覚えてない、です」


「敬語じゃなくていいよ。私達も完全にプライベートだからね」


とって付けたようなオレの敬語に、中川さんが苦笑する。


「スミマセン」


頬をかいて謝る。


「あ、さっきルークが中川さんの事、『小泉さん』って呼んでたけど、あれってなんで?」


奥さんか中川さんの旧姓?


首を傾げると、爆弾を落とされた。


「──私達は、あなたの本当の親なの」


奥さんが真剣な表情で言った。


「……え?」