「では──小泉様。ありがとうございました。またご入り用の際はお願いいたします」 帰る仕度をした小泉夫妻は、少し目を潤ませて深くお辞儀をした。 「ありがとうございました」 頭上に疑問符を飛ばしまくる学に、学の鞄を渡し、代わりに買ってきたものを受け取る。 「どういうこと、瑠稀ちゃん」 「……あたしから言う事じゃない。お疲れ様、また明日ね」