宮間探偵事務所事件ファイル 5




そして、中川さんに向き直り、事務的な話を進めて行く。


そこで、お茶が冷めていた事に気付いたルークが手を止める。


「……学、お茶を買ってきてくれないか?」


「え?ストックならまだ……」


ある、と言おうとしたが、ルークに視線で止められた。


不審そうな顔をした学だったが、頷いて立ち上がり、コートを羽織った。


「いつものでいいよね。中川さん、ちょっと待っててくださいね。いってきまーす」


学を見送り、ルークに視線を戻す。


ルークは窓の外に学の姿を確認すると、中川さんに向き直った。


「……さて、本当の事を話していただけますか、中川さん――いや、小泉さん」


そう呼ばれた中川夫妻は、目を見張る。