そして、中川さんに向き直り、事務的な話を進めて行く。
そこで、お茶が冷めていた事に気付いたルークが手を止める。
「……学、お茶を買ってきてくれないか?」
「え?ストックならまだ……」
ある、と言おうとしたが、ルークに視線で止められた。
不審そうな顔をした学だったが、頷いて立ち上がり、コートを羽織った。
「いつものでいいよね。中川さん、ちょっと待っててくださいね。いってきまーす」
学を見送り、ルークに視線を戻す。
ルークは窓の外に学の姿を確認すると、中川さんに向き直った。
「……さて、本当の事を話していただけますか、中川さん――いや、小泉さん」
そう呼ばれた中川夫妻は、目を見張る。

