潤佳ちゃんが警察、というより刑事の従兄、晋介さんに連絡していたようで、パトカーのサイレンが聞こえて来たのは、それから間もなくの事だった。
それから、先ほどの停電は潤佳ちゃんの仕業だったようだ。
電気が点き、隣の部屋に行くと、びしょ濡れで倒れている男と、平然と立っている潤佳ちゃん、少し引いたような顔をしていた学と大竹さん、倒れている男を不思議そうに眺めるノワール。
「……何をしたか聞いてもいい?」
莉央さんが訊くと、潤佳ちゃんが言った。
「大丈夫。死んでない」
そこを詳しく聞きたいのですが。
やっぱルークと血が繋がっているんだなぁ、と感じるのはあたしだけだろうか。