「けたたましくなる携帯のアラーム音で意識が戻った時には、私は部屋に1人で、テーブルの上には見覚えのないノートパソコンが開かれていました。……画面はテレビ電話のようで、映像が流れていました。
深い森、大きな穴の中に、ブルーシートにくるまれた、意識の無い、眠っているような中川さんがいて…………土を被せている映像だった。
……もうどうしたらいいか分からなかった……。警察に行こうと何度も思った。けど、彼女に見張られてるんだ」
項垂れて、両手で顔を覆う大竹さんは、見てて痛々しい。
「彼女って、社長令嬢?」
学が訊くと、大竹さんは頷いた。

