それから30分ほどして、ルークと大竹さんが事務所に入ってきた。 ルークは無傷だが、大竹さんは引っ掻き傷や切り傷、殴られたような跡などを作っている。 救急箱を持ってきて、大竹さんの手当てをする。 「すみません」 「いえいえ」 その間に莉央さんがお茶を淹れてきて大竹さんに出す。 「ありがとうございます」 「落ち着いたところで、何があったか話を聞いてもいいですか?」 ルークがそう切り出すと、大竹さんはしばし目を泳がせ、お茶を一気に飲み干すと、居住まいを正す。