宮間探偵事務所事件ファイル 5




「さっきすれ違った女子学生と、同じ匂いだったの」


「……名刺か?」


こくんと頷く。


「……莉央、二手に分かれよう。瑠稀と俺はあの辺りで聞き込みをするから、莉央と学は向こうを頼む」


あの辺り、とルークは女子学生が去って行った方を示す。


「了解。ほら、学行くよ」


莉央さんが学を引きずって行く。


「行くぞ」


ルークの声に、反射的にすでに見えなくなった女子学生の後を追う。


女子学生が曲がった所を曲がり、足を止める。


あたしの後ろを走っていたルークは辺りを見回し、人気の無い方へ歩いていく。


それに付いていくと、校舎の裏に出た。


かすかに女性の話し声がする。


足音を忍ばせ、声のする方へ近づく。