「さっきすれ違った女子学生と、同じ匂いだったの」
「……名刺か?」
こくんと頷く。
「……莉央、二手に分かれよう。瑠稀と俺はあの辺りで聞き込みをするから、莉央と学は向こうを頼む」
あの辺り、とルークは女子学生が去って行った方を示す。
「了解。ほら、学行くよ」
莉央さんが学を引きずって行く。
「行くぞ」
ルークの声に、反射的にすでに見えなくなった女子学生の後を追う。
女子学生が曲がった所を曲がり、足を止める。
あたしの後ろを走っていたルークは辺りを見回し、人気の無い方へ歩いていく。
それに付いていくと、校舎の裏に出た。
かすかに女性の話し声がする。
足音を忍ばせ、声のする方へ近づく。

