「どうしたの?」
莉央さんが言う。
「いや、あの人……」
「あの子だよ!手紙の!そういえば、この学校に通ってるって言ってた!オレに気付かなかったのかな……?急いでるみたいだったし……」
学に犬耳が生えていたら、ぴんっと立った後へたっとなっていただろうと容易に想像出来る様子で言った。
「はいはい、デートに誘うのは仕事が終わってからね」
莉央さんが学を宥める。
「……」
「どうかしたか?」
女子学生が走って行った方を見つめていると、ルークが小声で訊いてきた。
ちらりと学を見て、小さく言う。
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