「本日は営業でこちらに?」
「ええ。……宮間さんもお仕事で?」
「大変ですね、お互い」
大竹さんは苦笑すると、では、と言って去って行く。
「――」
すれ違った瞬間、大竹さんが何かを言った気がした。
ルークは大竹さんの背中をじっと見つめる。
ルークには何か聞こえていたのだろうか。
入れ違うように中川さんが現れ、合流する。
中川さんが守衛室に向かい、守衛さんと少し話をすると、入校許可証を人数分貰ってくる。
「これで入れますよ」
「ありがとうございます」
ルークが受け取り、それをあたしたちに渡す。
校内に入り、学長と話をしてくるという中川さんと別行動になる。

