うーんと首を捻ったところで、ルークが帰ってきた。
「……どうかしたか?」
4人でルークの顔を見つめていたからか、マフラーを外す手を止めてルークが問う。
「いや……えっと、オカエリ。……どこ行ってたの?」
「……ちょっとな」
答えになってない。
「……ところで学。時間はいいのか?」
ルークが時計を見て言う。
「えっ?あっ!やべっ!」
「何?」
「手紙の人とデート」
潤佳ちゃんが教えてくれた。
「デートじゃないよ!ちょっとお茶しに行くだけだよ!ホントに!」
慌ただしく支度をしながら、顔を赤くして学が言う。