宮間探偵事務所事件ファイル 5




体が動く前に、ルークの背中が見えた。


ルークは、ナイフを持った腕を掴んで捻り、鳩尾に肘を当てる。


男は地面に伏せる。


鮮やかすぎて声も出なかった。


「大丈夫か?」


「……うん。ありがと」


「やるなら最後まで気を抜くな」


小言を貰ってしまった。


「……はぁい」


学が先ほどの女の子と別れ、こちらに来る。


「あの人、大丈夫だった?」


「うん。ケガも無かったし、家もすぐ近くだって」


「よかった。……んで、コイツら誰?」


「今から訊く」


ルークはそう言うと、倒れている男の1人に近付き、胸ぐらを掴んで無理やり起こす。


「っ……」


「誰の指示で誰を狙った?」


簡潔に尋ねる。


うん。怖い。