「っおい!こいつじゃねぇぞ!」
引きずり出した中川さんの顔を見て、男が戸惑ったような声を出す。
こいつじゃない?何だソレ。
思ったが、中川さんに頭を下げてと言い、男に飛び蹴りを咬まして着地する。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫だよ。ありがとう」
無事でよかったです、と言い、周りを見る。
これで最後かな。ルークと運転手さんも、何人も倒してたし。
……それより。ルークの乱闘姿は初めて見たけど、喧嘩慣れしてる、気がする。
格闘技やってるって風じゃないんだよな……。
と、持論を展開していたら、ルークと中川さんがあたしを呼ぶ声がした。
「なに……って――」
咄嗟に振り返ると、ナイフを振りかざした男がすぐ後ろまで迫っていた。

