「この部屋に住んでいた中川優花さんについてお話伺ってもよろしいですか?」
「え、えぇ……」
「中川さんとは親しかったですか?」
「いや……会えば挨拶をするくらいでした」
「……行方不明になる前後に、変わった事は?」
「さあ……それも特には……」
「そうですか、ありがとうございました。何か気付いた事や思い出した事があれば、こちらにご連絡下さい」
ルークは名刺を差し出すと、部屋の中に戻って行く。
そして、こちらの様子を窺っていた中川さんに質問をする。
「中川さん。優花さんが行方不明になったのは、冬でしたよね?」
「ええ」

