宮間探偵事務所事件ファイル 5




「何言ってんの!?そんな訳ないでしょ!ルークも何か……ルーク否定しないの?……どしたの?……おーい。宮間鴉さーん?」


珍しくぼんやりと景色を眺めていたルークは、何度目かの呼び掛けにハッと我に返ったように返事をする。


「……ああ、そうだな」


絶対に今の話聞いてなかったでしょ。珍しい。


思わず学と顔を見合わせる。


そんなあたしたちを気にも留めず、通常運転に戻ったルークが左隣の部屋のベランダを見る。


そしてそこを覗き込む。


「こんにちは」


「っ!?……ど、どうも……」


どうやら向こう側に誰かいたようだ。


戸惑ったような男性の声がする。