「中川さん。優花さんが行方不明になった後や直前に無くなった物などはありますか?」
静かになった部屋にルークの声が響く。
「私も家内も、頻繁にここに来ていた訳ではないので、そこまでは……」
「そうですか」
ルークはそれだけ聞くと、ベランダに出て、外を見渡す。
学とあたしも続いて外に出る。
中川さんの都合で、ここに来たのが16時過ぎだったので、外はもうオレンジ色に染まっている。
「ね、ルーク。中川さん、何か怪しくない?どこがって訊かれると答えられないんだけど……」
学が部屋の中にいる中川さんに聞こえないように言う。
「もしかして、中川夫妻が犯人だったりして」
学の推理と言えない推理に、学の頭を叩く。
「痛っ」

