ーピンポ〜ンー

「ッん?」

ーピンポ〜ンー

今何時…?

“8時”

今日、土曜だよ?!

誰だよぉ!

ーピンポ〜ンー

あー!もぉうるさい!

今、行きますよー!

私は、嫌々布団を出て、玄関へと向かう。

その間もチャイムは鳴り止まない。

「はい!」

玄関を上げると、そこには悠の姿が。

「おっせーよ」

「ご、ごめん。」

昨日の事あるし…なんか気まずい。

「とりあえず、着替えてこいよ。
出かけるぞ。」

は?

「どっ、どこに?」

「内緒だ。」
と言って意地悪く笑う。

「…分かった。
中で待ってて?」

そう言って、悠をリビングに招き入れた。

「ま、待っててね!」

私は顔を洗い、メイクして、

服を選ぶ。

ゔーん。

どんな服にしよう…

悠といる時はいつも制服だから、


悠がどんな服好きとかわかんないや…


まぁいっか!

私らしい服にしよう。

ミニスカにニット
コートを着て、ヘアを整える。
今日はお団子にしてみた。


「お待たせぇー。」

「っっ!!」
悠の顔が赤くなる。

「やっべぇ…可愛すぎ。」

え?…

私も顔が赤くなる…

「「…。」」

「行くか。」
悠が言う。

「うん…」

さっきは焦ってて見てなかったけど、

悠の私服…

かっこいい…。

ほら。と言ってヘルメットを渡された。

お団子…潰れちゃうよ…。

しょうがない。後でくくり直そう。

私はヘルメットをかぶってバイクに跨った。

ーブォォォォォンー


あー。やっぱりこのエンジン音が落ち着く。

悠の背中暖かい…

私は、悠の背中にギュッとくっ付く。


悠…私、自分の気持ちわかったよ。

私は悠が好き。